八代・天草シーライン建設促進民間協力期成会
事務運営委員長:飛石幸弥
八代・天草シーラインは、地域経済の活性化や観光振興、緊急時の輸送路や災害時の代替ルートとしての役割を果たすことが期待され、県南と天草地域の持続可能な発展を支える重要なプロジェクトです。令和3年には、県主導の協議会が設立、国・県の新広域道路計画に構想路線として位置付けられ、国・県・市の三者からなる勉強会が実施されるなど、ここ数年で地元の機運の高まり、実現に向け大きく前進しています。昨年の民間期成会の総会では県知事が初めて参加され、参加された方々と共に強い連携が図れたところです。
今年度も昨年に続き、歴代代表幹事と各委員会の副委員長に事務局運営への参加をお願いします。各員会の副委員長には、事業への参画と共に、所属する各委員会メンバーの皆様に現状を伝えて頂き、同友会会員全員が八代・天草シーライン建設に向けて事業に関わって頂けるよう取り組んで参ります。また、5月例会を八代・天草シーライン建設促進民間協力期成会の総会・交流会の同日に開催することで、一人でも多くの参加を促し、八代・天草シーライン建設に向けた意思の向上をはかります。そして、署名活動、天草パールラインマラソンへの参加やスリーデーマーチ・Yatsushiro Cup高校選抜バドミントン大会などでの啓発活動の他、県南・天草地域の行政や経済団体への定期的な訪問を行い、地域連携強化を図ります。
さらに、より強く市民の皆様にメッセージを届けるため、イベントの計画やアイテムの企画などを行い、シーラインの必要性と効果を発信し、地元の機運を高め、国へのアピールを図って参ります。
工業団地の整備や新八代駅周辺の開発など、八代は大きな転換期を迎えており、シーライン構想は、今後の発展に欠かせない重要なインフラ整備であります。期待を持てるやつしろにするためにも、シーラインの必要性を周知し、次の段階に繋がるよう強力な一年にしたいと思いますので、皆様のご協力をよろしくお願い致します。
次世代の未来をつくる委員会
委員長:飯田健二
八代市の人口は年間1000名規模で減少しており、近い将来10万人を割り込む見通しです。
地域人口の減少は、経済規模の縮小や住民サービスの低下を伴います。地域人口減少を食い止めるためには、八代地域で生活をすることの魅力を発信し、若年層の人口流出を減らすこと、一度地域外に出た人材が戻ってきやすい環境をつくることが急務です。現状、自治体や各種団体が同様の課題意識のもと、各種事業を行っていますが、相互の連携協同が十分でなく、取組の実効性が乏しいという課題があります。地域が一体として人口減少社会に立ち向かうために、各団体が情報共有して事業・取組を整理し、実効性のある事業を展開する必要があると考えます。
上記背景を踏まえ、当委員会では、八代経済同友会がハブ役となる官民学連携による若者へのアプローチ体制の構築を目指します。
まず、商工会議所、商工会、青年会議所、DMOやつしろなどの経済5団体のこれまでの取り組みや行政や学校との関わりについて調査し情報及び課題意識を把握します。
そのうえで、八代エリア(県南地域)の各種団体が有機的に協働し、持続可能で活力ある地域づくりのために実効性のある次世代へのアプローチ(目的の共有と役割分担、協力体制)を行えるようにするため、継続性のある情報共有の場の構築を目指します。
また、一昨年からつながりのある優里の会(県南地域を対象エリアとする里親マッチング機関)との連携により、虐待被害等によって家庭で生活できない事情のある県南エリアの中高生(施設や里親など社会的擁護下で生活する中高生)を対象とした、彼らが自立に向けた前向きな意欲を持てるようにするために職業体験の場を構築する取組(おしごとリップ,中高生向けキャリア教育プログラム)への協力体制構築に着手します。
今年度の取り組みを契機に、八代経済開発同友会がやつしろ地域と次世代をつなげるハブとなって、各団体が共通の理念を持って地域課題解決に取り組み、次世代が地域社会の一員として主体性をもって八代で住み暮らすことに夢や希望を持てるような、活力ある持続可能な「やつしろ未来図」を描いていきたいと考えています。
新八代駅物流構想委員会
委員長:豊岡宏士
熊本県北はTSMC関連で経済が非常に好調です。 2022年から2031年までのこれらの熊本県への経済波及効果は、11兆1920億円に上ると試算されています。
八代に目を向けると2024年春に「新八代駅周辺グランドデザイン」が発表され2年間掛けて整備計画が策定されます。また、物流企業ESRの10年間で10億ドルの投資を発表、県営工業団地の整備など、1年間で経済の大きなトピックスが発表されています。ただ、計画、未来図は出来たものの実現への可能性に疑問を持っている人は多くいます。
まず、実現の可能性をはかること。八代市経由では取れない情報を収集するために、八代市外の新八代駅前開発に携わる方や、それ以外の地域経済に精通されている方、広義の八代経済に関りがある方からも積極的に情報収集を行っていきたいと思います。
また、新八代駅前周辺グランドデザインの中でも注目度が高い新アリーナ建設については市民意識も高まるなか、災害時の拠点としての機能も求められています。新アリーナのポテンシャルと実現への課題など探っていきたいと思います。そして、昨今の物価高の折、建設が本当に実現可能かどうか、お金の問題は大丈夫なのかも探ることが出来ればと思っています。
さらに、2025年度中に発表される予定の、新八代駅前周辺グランドデザインの内容の検証も併せて行いたいと思います。この発表は各メンバーにおいて大きなビジネスチャンスを秘めることになるかと思います。メンバーがより内容を把握できるように、極力かみ砕いたものであることにこだわっていきます。そして例会が明日の一歩を踏み出す活力になれるような例会にしたいと思っています。
最後に、八代地域の未来について議論を重ねビジネスの種を探って、現実を直視し何が足りないかを認識して、ビジネスにつなげていきます。そしてこれらの動きが八代地域の発展に繋がり、子どもたちが故郷八代を起点として活躍する将来の夢を描けるような環境作りを目指します。
会員親睦拡大委員会
委員長:福永 良
昨年度、会員親睦拡大委員会では、お花見会、慶寿の会、くま川祭り、船出浮き、忘年会を担当しました。参加者が少ない事業もありましたが、お花見会と忘年会では多数の会員の皆さまにご参加いただき、例年にない盛り上がりを感じ、皆さまに感謝を申し上げるとともに、会員の皆さまが交流を求めておられると感じました。
本年度はその気運を高め、更に多くの会員へ広げる事業を行いたいと思います。
また、単に集まるだけでなく、親睦を拡大することによりビジネスチャンスへ繋げていきたいと考えています。
当委員会の職務としては、全会員が楽しく参加できる事業として、6月に「慶寿の会」、12月に「忘年会」を開催し、会員同士の活発なコミュニケーションが図れるような雰囲気づくりや話題を提供していきます。
「慶寿の会」では、人生の節目である長寿のお祝いと厄入りの会員の御加護を願う会として、全会員で感謝や祝福の気持ちを共有できる思い出深い機会とします。
「忘年会」では、一年間を振り返り、労をねぎらうことで信頼関係を深め、会員参加型の為替・株価予想や各種余興を行うことで、打ち解けた楽しい時間を過ごしながら新たな気持ちで新年を迎えるための機会とします。
また、本年度は積極的に委員会行事を開催することとし、先日開催しました「新酒まつりバスツアー」や「ゴルフ大会」「舟出浮き」等を予定しているところです。
その他、他団体イベントや妙見祭などもオープンに参加しやすい仕組みや環境つくりに努めていきます。
このような取組みを実施することでワクワク感が生まれ、活気あふれる魅力ある八代経済開発同友会となり、新たな会員の獲得に繋げ、今年度末100名以上の会員数を達成したいと思います。
会員親睦の拡大は、八代経済開発同友会の組織強化に繋がる重要な要素だと思います。影響力の強い魅力ある同志の絆を深め、情報交換やビジネスチャンスの創出を促進することで、八代全体の経済発展にも繋げていきたい考えですので会員皆様の積極的なご参加とご協力をお願いします。
魅力発信委員会
委員長:濵 孝治
「やつしろの魅力は何のか?」行政、多くの人々がこの問題に取り組み、やつしろに観光客を呼び込む活動が長年にわたり取り組まれてきました。しかし多岐に渡る活動を通しても観光客が増加しておらず、八代港に入港するクルーズ船観光客の34%しか八代市内を周遊していない現実があります。一方、熊本県北ではTSMC熊本工場の本格稼働に始まる人口増加や熊本県を訪れる外国人旅行者がコロナ禍前の2.14倍と増加し、全国1の伸び率となっています。この好機にやつしろの魅力を発信し、観光客増加に繋げる必要があると考えられます。
まずは、八代の観光について今まで取り組んできたことを調べ、なぜうまく行かなかったのかを検証し、八代の魅力を持続的に発信できる手法を構築します。
さらに、継続事業である「妙見祭献灯運動」を本年も開催いたします。昨年同様11月1日~12月1日の期間妙見宮に企業提灯を灯し、多くの企業、市民の賛同を得る事業としながら、献灯数の増加や献灯場所の拡大を検討します。そして、献灯期間中・妙見祭本祭に少しでも多くの観光客が訪れるような発信が出来ないか、昨年より発展した事業となるよう協議を重ねます。
また、担当例会ではやつしろの魅力を様々な角度から見直し新たなポテンシャルを見出し、インバウンド客や定住外国人向け の効果的な発信が出来ないかを考え、やつしろを訪れる観光客増につながる活動をおこないたいと考えます。
さらに、それらの魅力を、クルーズ乗船客を含む八代を訪れる観光客へ向け発信し、観光を楽しみ、買い物が出来るような仕組みを作ります。
最後に、本年の活動を通して、やつしろのポテンシャルを活かし、魅力を発信し、すべての市⺠が期待できる観光都市やつしろを描きます。そして「幸福感の企業と活力ある地域づくりに貢献する」と記される本会理念の実現に繋げます。