やつしろの未来図を完成させよう!
第62代 代表幹事 下田 和利
2024年4月 八代経済開発同友会は、「やつしろの未来図、完成への一歩を踏み出そう!」というスローガンを掲げ、八代天草シーライン建設促進、新八代駅物流拠点構想についての情報共有、インバウンドを見据えたやつしろの魅力発信、次世代が活躍できるやつしろの創造、そして会員間の交流を最も大切にしながら運営してきた。
八代天草シーライン建設促進民間協力期成会では、5月に総会を行い、初めて熊本県知事を迎え、100名を超える参加者と共に、実現に向けての確かな一歩を踏み出すことができた。また、新八代駅物流構想委員会では、新八代駅グランドデザインと物流拠点、熊本県が進める工業団地についての情報共有、そしてシーラインを含む「やつしろの未来図」を多くの会員と共有することができた。八代魅力発信委員会では、八代の誇るべき力を再確認し、会員に対して発信することができた。そして、次世代と一緒に未来をつくる委員会では、若者が八代に、そして地元企業に求めているところを認識し、これから私たちがどのように変わるべきなのか、ヒントを得ることができた。
この一年で「やつしろの未来図」を多くの会員と共に共有し、創造することができた。そして、その未来図を実現するために、私たち八代経済開発同友会は、これからも積極的に活動し、会員間の交流を深めながら、ビジネスチャンスをつくり、そのチャンスを共有していかなければいけない。
八代天草シーライン!構想から実現へ
令和6年5月28日、八代グランドホテルにて八代天草シーライン建設促進民間協力期成会の総会が行われた。そこに熊本県知事がはじめて来られた。知事は、八代天草シーラインの必要性をしっかりと認識しておられ、実現のために一緒になって頑張っていく同志であることを確認できた。総会後の懇親会では、八代市長をはじめたくさん関係者と共に、構想から実現に向けての機運を高めることができた。すぐに実現するのは難しい。しかし確実にここ数年、実現に向けて前進はしているのを感じる。構想を掲げて、30年以上を経過し、先輩たちの夢を早く実現しなければならない。今年は、構想から計画にするために、今までと違った発想を生み出し、実現に向けて、八代経済開発同友会会員全員で取り組んでいきたい。
会員交流
私は、八代経済開発同友会が大好きだ。それは、多くの会員に伝わっていると思う。会員みんなといろんなことを語り合い、ビジネスチャンスを生み出し、そのチャンスを活かしていく。そんな真の同友会の目的に沿った交流をもっと増やしていきたい。昨年はいろんな会員と素晴らしい時間を過ごし、大好きな懇親会を通して仲良くなることが出来た。昨年の所信にも書いたが、人は人を変える力がある。その力の大きさは、その人の生き方だったり、考え方、そして成果によるものが大きい。八代経済開発同友会の同志は、影響力の強い人ばかりだ。魅力ある同志の交流をはかることができる八代経済開発同友会は、素晴らしい組織だと考える。本年も、会員それぞれの仕事やプライベートにおける考え方を共有し、互いに良く知り合うことで、会員間の信頼関係を深めていければと考える。
「若者が活躍できるやつしろ」持続可能な企業を創るために
2024年度、高校生がどのような就職先を選び、故郷やつしろにどのようなことを求めているのかについての例会を行った。その中で解ったのは、多くの高校生が地元やつしろに貢献したいという気持ちを持っているとのことだった。現状、卒業すると多くの高校生が八代以外に行ってしまう。八代に大学がないため、この現状を変えることは難しいが、大学や専門学校を卒業した後、地元に貢献したいという彼らの気持ちに応えることは、私たち企業家の努めであると感じた。このまちの将来を担うのは、若い人たちである。持続可能なまちづくりをするためにも、私たち企業家が変わらなければならない。彼らが望む、希望が持てるやつしろを創るためにも、彼らの意見を積極的に取り入れ、八代経済開発同友会の企業の変革を諮っていきたい。
八代グランドデザイン~八代物流拠点、工業団地
新八代駅周辺のグランドデザインと物流拠点構想、そして熊本県による工業団地。八代市長からも明確な今後の八代のビジョンが示され、やつしろの未来図を創造することができた。この未来図をリアリティーのあるものに昇華させるためにも、今年一年が勝負の年となると考える。絵に描いた餅ではなく、実現への道筋を立てなければならない。どのようにこの図を実現するか、現状認識で終わることなく、行動を興していきたい。2025年、やつしろの可能性は大きく広がっていくのを感じる。この可能性を会員全員で共有し、チャンスを活かせる準備を整えなければいけない。未来の子どもたちが期待できるやつしろにするために、実現のためのリアリティーを追求していきたい。
八代魅力発信
TSMCの進出により熊本は急激な変化を迎えている。八代市では、新駅周辺を物流拠点の用地整備が加速され、経済的発展が見込まれる。新型コロナウイルスが2類から5類に引き下げられ、国内外の観光需要が高まっている。行政やDMOは、時代の変化に合わせ、発信を行っているが、インバウンドの呼び込みができていない状況である。県北に遅れることなく、やつしろにある潜在的な魅力を海外に向けて発信しなければならない。やつしろのポテンシャルを活かし、すべての市民が期待できる観光都市やつしろを描く必要がある。
最後に、ラスト1年、私は何とか未来の子どもたちに向けて、魅力あるやつしろを残したい。会員同士また、行政や多くの他団体との議論を深め、やつしろについて一緒に考えていく。たくさんの魅力ある会員の皆さまと一緒に活動することで、地域活性の一助となり、輝かしい未来あるやつしろを創造する。一年間、よろしくお願いします。