動き出そう!!  夢物語から実現へ・・・

・・・八代経済開発同友会は、奉仕の志を持つものが、共に集い、学びあい、幸福感のある企業と、活力ある地域づくりに貢献する。・・・

この理念の下に活動している私達は、他の奉仕団体や経済団体等とは違い、上部組織がありません。それがゆえに、創立50周年時に自分たちで理念を掲げ確りと行動してきました。また、事業資金も会員の会費から捻出したり、人脈を使い思考を凝らし行政等から補助金を頂いたりして数々の事業を企画・実行してきました。
また、上部組織が無いがゆえに何の縛りも無く、理念に基づき自由な発想で八代経済開発同友会ならではの事業展開が出来るのです。八代経済開発同会でなければ出来ないことがあると感じます。この54年間、本会にて頑張ってこられた、先輩方々に深く感謝するとともに敬意を表します。

さて、この数年間で私達の八代は大きく変化し続けています。言うまでもありませんが、来航が増え続ける大型クルーズ船、民間期成会も発足し国・県も期待を寄せる物流拠点八代港。夢から実現へ歩みだした八代天草架橋やユネスコ無形文化遺産に登録され次へのステップを目指す八代妙見宮大祭など、ここに書き尽くせないほどの課題を抱えています。どの課題も全て前向きな課題で私たちの地域が着実に発展すべく課題なのです。特にクルーズ船によるインバウンド対策や物流拠点構想については時間がありません。 2年後には、専用岸壁や旅客ターミナルが完成します。 私自身、八代商工会議所のアジア経済交流委員長としてコミットさせて頂いています。官民一体となって結果を出していかなければなりません。

しかし、前向きなことばかりではありません。全国的なことでしょうが、少子高齢化による人手不足や国内マーケットの縮小。これはかつて誰も経験したことのないスピードで加速していくことでしょう。発展を遂げようとしているこの八代でもその波を止めることはできません。各企業やお店も生き残りをかけて競争力をつけ戦っています。この縮小していくマーケットの中で競争しても効果的とは言えません。こんな時こそ共存共栄を考えていかなければと考えます。一人勝ちをするのではなく、同業者・取引業者または、異業者と情報や技術などを共有し、共に生き残っていくことが大切な事と思います。

さて、共に集い、共に学び合う、私たち八代経済開発同友会の会員は、形にはありませんがこの共存共栄すべく情報等の共有を知らず知らずのうちに行っているのかもしれません。私たちは、幸福感のある企業づくりを目指していくためにも共存共栄のための 形ある何かを創っていくことも必要です。
また、地域においても一人勝ちはできません。地域間競争という言葉を数年前によく耳にしましたが、クルーズ船によるインバウンド対策や物流拠点構想、フードバレーや八代天草架橋など課題多き八代は、これからは地域間交流を進めていかなければ、その課題に太刀打ちできません。活力ある地域づくりを目指す私たちは、県南地域・中九州地域を含め地域の共存共栄を模索していく事が不可欠と考えます。

前項に八代経済開発同友会は、理念に基づき自由な発想で事業展開ができると書きました。八代天草架橋建設促進は、最初は夢の架け橋と呼んでいました。八代経済開発同友会は、民間協力期成会を担い天草の方々と交流を絶やさずに架橋の必要性を語ってきました。2017年からは、高校選抜バドミントン大会を主催したり、新聞に意見広告を出したり、署名活動を行うなど積極的な活動を行っています。自由な発想で今後も夢から現実へとなっていくように活動していきます。

また、これまでに携わってきた八代妙見宮大祭とのかかわりは継続が必要です。ユネスコ支援応援隊のどや顔コンテストや献灯運動など本会の委員会としてリーダー的存在でなければなりません。また今後、地域にとって必要とされる事業も本会らしく他団体や行政などを巻き込みながら企画実行していく必要があります。
それには、八代経済開発同友会の会員拡大が不可欠になってきます。50周年の時に我々は、90人の侍という会員全ての企業理念を掲載した冊子を作成しました。本年度は66名でスタートします。私たちは、30人を目標に会員拡大を図っていき、例会が勉強になる、楽しい、情報の共有ができるものにしていきます。そこで会員企業活性化の委員会が本会内部の重要な役割となってきます。上記でも書きましたが、共存共栄しながら、本会会員が活性化し業界のリーダーとなりえるようなシステムもしくは、プログラムの作成を模索していきます。

そして昨年に引き続き、地域未来創造戦略委員会では調査から企画、実行へと駒を進めていかなければなりません。大きく変化していく地域を官民一体となって良きものにしていくには、本会らしさが必要な時が必ず来ます。そこで戦略の要として会員に情報を共有しながら進めていきます。
この委員会活動や例会の内容などをできるだけ、SNSやホームページを使って会員内外へ情報発信していきます。もちろん、30人の会員拡大にも活用いたします。

まさに、55年目を迎えるスタートにあたり、夢物語から実現へ・・・

八代経済開発同友会が創立60周年を迎える時にどんな地域になっているのでしょうか。私たちは、チャンス八代を取り逃がさずに幸福感のある企業が共存共栄し、中九州の地域と手を取り合って地域間交流のもと 活力ある八代であることを念じて活動してまいります。

最後にこれまでご協力いただきました各界、諸団体の皆様そして会員の皆様の更なるご支援、ご指導をお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。